本記事に記載の内容は、
「Exchange Online - 他のユーザーのメールボックスを参照する」手順について説明している内容です。
各ユーザーの設定 どうやってやろうかな~と悩んでいる方の、解決策となるので ぜひ1読してみてください。
本手順の設定作業は、管理者権限を持っているアカウントで実施する必要があります。
他のユーザーのメールボックスを開く 理由
4月の入社や中途採用によって、Microsoft 365 にユーザーアカウントを新しく作成されると思います。
この時に、新しく作成したユーザーアカウントのメールボックスを参照して
予定表の閲覧権限設定やメールボックスの時刻設定/転送設定を行いたい!と思ったときありませんか?
PowerShellを使うことで、メールボックスを開かずに 上記のような設定を行うことが出来ますが、
コマンドレットは、難しくて使いたくない。と考えている方もいると思います。
そんな時に、本記事の[他のユーザーのメールボックスを開く]を行うことで
自身のアカウントでMicrosoft 365 にサインインし、Exchange Onlineを開いたうえで
新しく作成したユーザーアカウントのメールボックスを参照して、各種設定を行うことが可能です。
もちろん、以前よりExchange Onlineを利用している方のメールボックスを参照することも可能です。
秘書の方で、メールボックス自体を開きたいシーンもあると思うので そんな時に活用してみてください。
他のユーザーのメールボックスを開く 権限(委任)を設定する方法
本手順は、Exchange 管理者権限 または グローバル管理者権限が必要になります。
- 管理者権限を持っているユーザーアカウントで、
[Exchange 管理センター]にアクセスします。 - Exchange 管理センター 画面の左側に存在している
[受信者]をクリックし、次に[メールボックス]をクリックすると、メールボックスが一覧で表示されます。
この中から、権限設定を行いたいメールボックスをクリックします。 - 画面右側に、メールボックスの詳細情報が表示されるので、
[委任]タブをクリックし、付与したい権限の[編集]をクリックします。
※各種権限の情報は以下表をご確認ください。
読み取りと管理 予定表アイテムを作成したり、メールの読み取り、表示、削除、変更を行ったり、タスクと予定表の連絡先を作成することができます。 メールボックス所有者として送信 権限設定をしているメールボックスのメールアドレスでメール送信をすることができます。
※【読み取りと管理】の権限が必要になります
※【メールボックス所有者として送信】と【代理人として送信する】はどちらかのみ設定してください代理人として送信する 権限設定しているメールボックスのメールアドレスで代理人として、メールを送信することができます。
※【メールボックス所有者として送信】と【代理人として送信する】はどちらかのみ設定してください - メールボックスの委任の管理 画面になるので、
[+Add members]をクリックします。 - ユーザーが一覧で表示されるので、
権限に追加したいメンバーをクリックしチェックを入れて
[保存]をクリックします。 - [アクセス許可の委任を追加いしますか?]というメッセージ画面が表示されるので
[確認]をクリックします。 - 権限の追加が完了すると、
[これらのメールボックスにメールボックスのアクセス許可が追加されました]と表示されれば完了です。
他のユーザーのメールボックスを開く 手順
上記章の[他のユーザーのメールボックスを開く 権限を設定する方法]を実施後に可能となる手順です。
- Outlook on the Webを開きます。
- 画面右上のユーザーアカウント画像をクリックし、
[他のユーザーのメールボックスを開く]をクリックします。 - 他のメールボックスを開く ポップアップが表示されます。
入力欄があるので、開きたいメールボックスのメールアドレスを入力し[開く]をクリックします。 - 新しいタブ で 入力したメールアドレスのメールボックスが開けば完了です。
さいごに・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。
PowerShellを利用するのは、ちょっと・・・ といった方でも
設定を行いたいユーザーのメールボックスを開いてしまえば、Outlook on the Webの画面上で設定が行えます。
もちろん、PowerShellを扱えた方が 短時間で、効率的に設定作業を行うことが可能ですが
ハードルが高いのも事実なので、隙間時間ができるまでは 本手順でGUIでの設定を行ってみてくださいっ