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SharePoint - Migration Tool を使ってデータを移行する①

2021年10月30日

自分
クラウド化が進んでいる昨今ですが、取り残されがちなのがファイルサーバーで行っている共有ファイルだと思います。
ファイルサーバーで管理している共有ファイルの移行先に迷っている方は、本記事をぜひ一読ください。

全③部構成になっており本記事内では、ファイルサーバーからSharePoint Onlineに共有ファイルを移行するための前提条件や事前確認をまとめています。

各パートへのリンクは、本記事下部にあるので必要な情報にアクセスください。

データ移行の選択

SharePoint Online - Migration Tool ( 移行ツール ) とは?

クラウドへのデータ移行??

SharePoint Onlineに対して、オンプレミス上のファイルサーバーからファイルを移行することが可能なツールです。
移行先として、SharePoint Onlineはもちろんのこと、TeamsやOneDriveを指定することも可能です。
移行元としては、ファイルサーバーやSharePoint ServerやNASを指定することが可能です。

 

SharePoint Online - Migration Tool ( 移行ツール ) で出てくる言葉

  • ソース:既存のファイル共有場所を指します。
  • 移行先:Microsoft 365 の 既存ファイル共有場所からファイルがコピーされる先を指します。

 

Migration Tool ( 移行ツール ) - 利用条件

ライセンス費用

無料です。

もちろん、移行先となるSharePoint OnlineやTeams、OneDriveのライセンスは必要です。

 

前提条件

コンポーネント 推奨要件 最小要件
CPU 64 ビット クアッド コア プロセッサ以上 64 ビット 1.4 GHz 2 コア プロセッサ以上
.NET のバージョン 4.6.2 以降  - 
RAM 16 GB 8 GB
ストレージ SSD 150 GB の空き容量 150 GB の空き容量
ネットワーク カード 1 Gbps 高速インターネット接続
OS Windows Server 2012 R2 以降  - 

エージェントインストール先

Windows Server 2012 R2 以降 Windows 10
ウイルス対策 無効 有効 (移行速度の低下が懸念)
SMB 2.0 SMB 2.0 以降をサポート SMB 2.0
必要なエンドポイント 目的
https://secure.aadcdn.microsoftonline-p.com Microsoft 365 認証
https://api.office.com コンテンツの移動と検証
https://graph.windows.net コンテンツの移動と検証
https://spmtreleasescus.blob.core.windows.net エージェント インストール の要件
https://*.queue.core.windows.net API Azure の要件
https://*.blob.core.windows.net API Azure の要件
https://*.pipe.aria.microsoft.com テレメトリ/更新
https://*.sharepoint.com 移行先への接続
https://*.blob.core.usgovcloudapi.net API Azure Government の要件
https://*.queue.core.usgovcloudapi.net API Azure Government の要件
https://*.login.microsoftonline.com SPO アクセス用の MMA エージェントにサインイン実施
https://*.msauth.net SPO アクセス用の MMA エージェントにサインイン実施
https://spmt.sharepointonline.com SPMT インストール の要件
https://api.mover.io 要件のスキャン機能
https://production.odyssey.ops.mover.io 要件のスキャン機能
https://production-wus2-signalr.service.signalr.net 要件のスキャン機能、サーバーとの通信

 

Migration Tool ( 移行ツール ) - 確認事項

  1. 上記前提条件をクリアしていることを確認
  2. 移行予定の全ネットワーク ファイル共有に対して アクセス権を持つソースのWindows 資格情報の用意
  3. 移行先の SharePoint OnlineやTeamsへアクセス可能なMicrosoft Office SharePoint Online 管理者アカウントの用意
  4. 移行プロジェクトで使用する仮想マシン または Windows 端末の数を決定しておく
    ※移行バッチ1つで、移行タスク10個までを同時実行可能
  5. 拠点が複数ある場合は、どの拠点から移行(アップロード)を実施するか検討
  6. OneDrive に移行する場合は、事前にMicrosoft 365アカウントを作成しライセンスを付与したうえで
    OneDriveがプロビジョニングされていることを確認
  7. 既存ファイルの移行先の確定
  8. 共有ファイルサーバー (ソース) が SMB 2.0 以降をサポートしていることを確認
  9. 移行ファイルの最大容量が100 GBを超えていないことを確認。移行では個々のファイルで100GBまで移行可能です。

 

Migration Tool (移行ツール) - パート① で困っている方

一部前提条件がクリアできない方、いらっしゃると思います。
必須となりますので、移行するために必要な作業と思って前提条件を乗り越えてください。

チェックリストがクリアできない方は、一部クリアできていなくても実行は可能なものありますので
パート②に進んで試していただくのもありかと思います。
状況に合わせて進めてみてくださいね。

 

Migration Tool (移行ツール) - 入手方法~インストール手順

SharePoint Online 管理センターで入手することが可能です。
本記事の続きとなる、パート②で説明させて頂いているので、参考にしてください。

 

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