本記事に記載の内容は、
「 Azure AD - Azure AD Join(参加)から旧ユーザープロファイルのデータ移行手順」について説明しています。
記事内の画像は、Windows 10で取得したスクリーンショットですが、
Windows 11でも ほぼ同様の手順で実施することが可能です。
Hybrid Azure AD Joinの場合は、継続してADのユーザーアカウントでWindows端末にサインインすれば良くユーザープロファイルが新規作成されることはないので本手順は不要です。
目次
Windows 10 でAzure AD Joinする手順
Azure AD 参加を行うために必要な、Windows 10での操作方法を記載しています。
Azure AD Joinするために、ローカル管理者権限が必要となります。
Windows 11 でAzure AD Joinしたい場合は、以下記事を参考にしてください。
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Windows 11 - Azure Active Directory に参加する手順
本記事に記載の内容は、「Windows 11 を Azure Active Directory Join する手順」に関する内容となっています。初回セットアップ時にドメインに参加する手順と、ローカルア ...
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- Azure AD Joinさせたい Windows 10に現在使用しているユーザーでサインインします
この時にサインインするユーザーアカウントは、端末に対する管理者権限を保有している必要があります。 - 画面左下の[Windowsマーク]をクリックします。
- 歯車アイコン (設定)をクリックします。
- Windows の 設定 画面が表示されるので、 [アカウント]をクリックします。
- 画面左側に存在している [職場または学校にアクセスする]をクリックします。
- 画面上部に表示されている、 [+接続]をクリックします。
- 画面下部にある[このデバイスをAzure Active Directory に参加させる]をクリックします。
- [職場または学校アカウント]欄に、Microsoft 365アカウントを入力し、[次へ]をクリックします。
- [パスワード]欄に、Microsoft 365アカウントのパスワードを入力し、[サインイン]をクリックします。
- [これがあなたの組織のネットワークであることを確認してください]とメッセージ画面が表示されるので、内容を確認し問題が無ければ[参加]をクリックします。
- [これで完了です。]画面が表示されます。
[完了]をクリックして、Azure AD Join 処理を終了します。 - 以下の画像のように、 ["組織名"のAzure ADに接続済み]と表示されていれば成功しています。
- 端末を再起動するため、画面右下の[Windows マーク]をクリックします。
- [電源]ボタンをクリックします。
- [再起動]が表示されるので、クリックします。
- 再起動完了後、Windows サインイン画面が表示されたら、
画面左下の[他のユーザー]をクリックします。 - アカウント情報を入力できる画面になるので、
Microsoft 365 アカウント ID (メールアドレス) と Microsoft 365 アカウント パスワードを入力し
[Enter キー]を押下します。 - サインインが完了すると、Windows デスクトップ画面が表示されます。
Microsoft 365アカウントでサインイン出来ているか確認するため、画面左下の[Windowsマーク]をクリックします。 - 歯車アイコン (設定)をクリックします。
- Windows の設定 画面が表示されるので、 [アカウント]をクリックします。
- ユーザー情報 が表示されます。
Microsoft 365で利用されている名前とメールアドレスが表示されていれば完了です。
旧ユーザーアカウントのデータを移行する
Azure AD Joinをし、Microsoft 365 アカウントでサインインすると
新しいユーザープロファイルが作成されるため、以前まで利用していたデータが見えなくなります。
見えなくなってしまったデータを移行する手順です。
- Windows 10 に Microsoft 365のアカウント または、ローカル管理者権限を持ったアカウントでサインインします。
- エクスプローラーを開き、左側にあるメニュー内の[PC]をクリックします。
- [ローカル ディスク (C:)] をダブルクリックして開きます。
- Cドライブが開いたら、 [ユーザー]フォルダをダブルクリックで開きます。
- ユーザーフォルダが開くと、ユーザー名のフォルダが複数存在しているので
以前までサインインしていたユーザー名のフォルダをダブルクリックで開きます。 - 場合によって、[このフォルダーにアクセスする許可がありません。]と表示されることがあります。
心配せずに、 [続行]をクリックして進みます。 - ダブルクリックした ユーザー名のフォルダが開きます。
この中に見えなくなってしまったデータがあるため、
新しいユーザーでも参照したいデータを探します。 - データを見つけたら、右クリックし[コピー]をクリックします。
※本記事では、全データをコピーしています。 - 1つ前の画面(Cドライブの [ユーザー]フォルダを開いた状態)に戻り、Microsoft 365のアカウント名になっているフォルダをダブルクリックします。
- コピーしたデータと同じ階層まで、各アイテムをダブルクリックし移動します。
移動が完了したら、右クリックし [貼り付け]をクリックします。 - 以下のようなメッセージが表示されますが、
コピーするデータをどのように処理するか。という選択になるので
基本的に[ファイルを置き換える]をクリックして続行してください。
※置き換えるのが怖い場合、別の場所に 貼り付けるのが良いです。 - 貼り付け処理が完了すると、対象のデータがMicrosoft 365のアカウントでサインインした
Windows 10上で見えるようになります。
※本記事では、デスクトップをコピーしたので デスクトップ上にデータが見えるようになりました
さいごに・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。
Azure AD Joinを行うと、必ず問題として当たってしまう
以前まで利用していたデータが見えなくなる現象を解決するための手順を記載しました。
手順は簡単ですが、前のデータがどこにあるのかわからない。という話が出ることもあるので、もし読んでいただいている方以外も、Azure AD Joinを実施される場合は 事前に本記事の手順を共有してあげると問題や連絡が起きずにAzure AD Joinが完了しますよ。