Cloud Security

Microsoft Teams - ファイル閲覧と編集 権限設定

2021年9月27日

自分
自分
みなさん、Microsoft Teamsを利用しているとチーム内で共有しているファイルの閲覧や編集 [更新]の権限管理を行いたいと感じることが多々あると思います。 「ゲストが参加しているチームでファイル操作を管理したい」「閲覧とダウンロードだけ許して、手元で編集させたい」そんな悩みを本記事で解決していこうと思います

 

Microsoft Teams のファイル共有 機能について

Microsoft Teamsのチームに参加している 所有者 or メンバーは、チーム内で共有されているファイルに対して編集権限を持っています。
しかし、チーム内の全ユーザーではなく、一部ユーザーにのみファイルを共有したいという要望が生まれることもあるかと思います。

そんな時には、プライベートチャネルという機能を利用することで「チームに所属しており、プライベートチャネルに参加している 所有者 or メンバー」にのみファイルを共有することが可能です。
また、プライベートチャネルで共有されたファイルに対して、「参加している所有者 or メンバーがファイルに対する編集権限を保有」しています。

従来のファイルサーバーのように、閲覧権限を振ったり編集権限を振ったりと細かいアクセス権限管理が規定の状態だと難しいです。

 

ファイルサーバーのような アクセス権限管理は出来ないの?

自分
自分
できます!!

ただし・・・SharePoint Online サイトでの操作とMicrosoft Teams での操作が必要になります。
セキュリティ面を考慮して設定したい場合もあると思いますので、以下を参考に設定してみてください


アクセス権限をどうやって設定するの?

本記事では、Microsoft Teams のチームに規定で作成されている[ファイル]とは別に[ファイル]タブを作成し、そこに配置されたファイルに対してアクセス権限管理を行う構成をとっていこうと思います。


ファイル共有によるアクセス権限設定 - 概要

詳細手順は、次の章に記載させて頂きます。

  1. Microsoft Teams の チームで利用されているSharePoint Online サイト内に、ドキュメントライブラリを新規作成します。
  2. 作成したドキュメントライブラリの設定で、ドキュメントライブラリに対するアクセス権限を設定します。
  3. Microsoft Teams を開き、対象となるチームのタブに作成したドキュメントライブラリを設定します。

アクセス権限 構成方法

全4章に分けて記載していきます。

アクセス制限にセキュリティグループを利用することも可能なので、ユーザー単位での制限よりグループ単位での制限を行いたい場合は事前に作成しておいてくださいねっ

 

SharePoint Online サイト内にドキュメントライブラリを作成する

本章では、対象のチームに紐づいているShraePoint Online サイトに新しくドキュメントライブラリを作成していきます。

  1. Microsoft Teams を起動し、ファイルに対するアクセス権限を設定したいチームを開き、
    画面上部の[ファイル]をクリックします。
    ファイルに対するアクセス権限を設定したいチームを開く

  2. 画面右側の上部にある[SharePoint で開く]をクリックします。
    [SharePoint で開く]をクリック

  3. ブラウザが自動的に立ち上がり、SharePoint Online サイトが表示されることを確認します。
    また、開かれた画面の左上に設定したいチーム名と同一名が表示されていることを確認してください。
    SharePoint Online サイトが表示されることを確認

  4. 開かれたSharePoint Online サイトの画面右上にある[設定(歯車マーク)]をクリックします。
    SharePoint Online サイトの画面右上にある[設定(歯車マーク)]をクリック

  5. 画面左側にメニューが表示されるので、[サイト コンテンツ]をクリックします。
    [サイト コンテンツ]をクリック

  6. 画面が更新され、[サイト コンテンツ]画面に移動するので、画面左側上部の[+新規]をクリックします。
    [サイト コンテンツ]画面に移動するので、画面左側上部の[+新規]をクリック

  7. [+新規]の下にメニューが表示されるので、[ドキュメントライブラリ]をクリックします。
    [ドキュメントライブラリ]をクリック

  8. 画面右側に[ドキュメント ライブラリの作成]画面が表示されるので、任意の名前を入力して[作成]をクリックします。
    [サイト ナビゲーションに表示]は必要に応じてチェックを外してください。
    [ドキュメント ライブラリの作成]画面が表示されるので、任意の名前を入力して[作成]をクリック

  9. 画面が更新され、指定した名前のドキュメントライブラリが作成されたことを確認して完了です。
    指定した名前のドキュメントライブラリが作成されたことを確認して完了

ドキュメントライブラリ に アクセス権限 [アクセス許可]を設定する

本章では、規定で作成されている[アクセス権限]があるためまずは削除し、必要になる権限を設定していきます。

  1. 画面右上にある[設定(歯車マーク)]をクリックすると画面左側にメニューが表示されるので、[サイト コンテンツ]をクリックします。
    右上にある[設定(歯車マーク)]をクリックすると画面左側にメニューが表示されるので、[サイト コンテンツ]をクリック

  2. 画面が更新され、[サイト コンテンツ]画面に移動するので、作成したドキュメントライブラリにカーソルを合わせます。
    ドキュメントライブラリ名の右側に[・・・(アクションの表示)]が表示されるのでクリックします。
    ドキュメントライブラリ名の右側に[・・・(アクションの表示)]が表示されるのでクリック

  3. [・・・(アクションの表示)]の下に[設定]が表示されるのでクリックします。
    [・・・(アクションの表示)]の下に[設定]が表示されるのでクリック

  4. 画面が更新され、[設定]画面が表示されます。
    設定画面中央にある[このドキュメント ライブラリに対する権限]をクリックします。
    画面中央にある[このドキュメント ライブラリに対する権限]をクリック

  5. 画面が更新され、権限を設定する画面が表示されます。
    規定でチームに所属している所有者 or メンバーに対して編集権限が与えられているため、画面左上にある[権限の継承を中止]をクリックします。
    チームに所属している所有者 or メンバーに対して編集権限が与えられているため、画面左上にある[権限の継承を中止]をクリックします

  6. 画面上部 or 中央に[権限の継承を中止]することに対するメッセージが表示されるので[OK]をクリックします。
    画面上部 or 中央に[権限の継承を中止]することに対するメッセージが表示されるので[OK]をクリック

  7. 規定で設定された権限を削除するために["チーム名" Members]の横にあるチェックボックスをクリックし、チェックをいれます。
    その後、画面上部の[ユーザー権限の削除]をクリックします。
    ["チーム名" Members]の横にあるチェックボックスをクリックし、チェックをいれます。 その後、画面上部の[ユーザー権限の削除]をクリックします

  8. 画面上部 or 中央に[削除]することに対するメッセージが表示されるので[OK]をクリックします。
    [削除]することに対するメッセージが表示されるので[OK]をクリック

  9. 削除され、画面に表示されなくなったことを確認します。
    編集権限を設定したい場合は、画面上部の[アクセス許可の付与]をクリックします。
    閲覧権限を設定したい場合は["チーム名" Visitors]をクリックし、画面上部の[新規] - [ユーザーの追加]より追加してください。
    編集権限を設定したい場合は、画面上部の[アクセス許可の付与]をクリック

  10. [アクセス権限を設定 およびその内容の共有]画面が表示されるので、[オプションの表示]をクリックします。
    [オプションの表示]をクリック

  11. 画面が更新され、表示項目が増えたら以下の各項目を要件に合わせて設定していきます。
    設定後、[共有]クリックします。
    • [名前または電子メールアドレスを入力して下さい]:アクセス権限を持たせたいユーザーを指定します。
      ※ここでは、セキュリティグループを指定することも可能です。
    • [この招待状に個人的なメッセージを含める]:任意項目です。招待メールに含めるメッセージを追加できます。
    • [固有のアクセス許可を含む、このフォルダー内のすべてのアイテムを共有します]:チェックを入れます
    • 電子メール招待状を送信する:メールで通知する必要があれば、チェックを入れます
    • アクセス許可レベルの選択:本章では編集を選んでいます。 各権限の詳細は以下の通りです。
      • 閲覧:ドキュメントのダウンロードが可能となります。
      • 投稿:閲覧権限で出来ることに加え、アイテムとドキュメントの追加、編集、削除が可能となります。
      •  編集: 投稿権限で出来ることに加え、アプリの追加、編集、削除が可能となります。
      •  デザイン:編集権限に加え、[設定] 画面を表示しドキュメントライブラリの編集が可能となります。
      •  フルコントロール:デザイン権限に加え、アクセス許可レベルの作成や編集、ドキュメントライブラリで使用可能な機能をすべて操作可能でとなります。
        、表示項目が増えたら以下の各項目を要件に合わせて設定していきます。 設定後、[共有]クリック
  12. 設定した権限を持つアクセス許可が作成されたことを確認します。
    アクセス許可が作成されたことを確認

Microsoft Teams のチームに作成したドキュメントライブラリをタブとして追加します

Teamsの利用者が、作成したドキュメントライブラリを利用しやすくするための設定となります。

  1. 上記手順にて作成した、ドキュメントライブラリのURLを取得するために
    [サイト コンテンツ]画面に移動し、作成したドキュメントライブラリにカーソルを合わせます。
    ドキュメントライブラリ名の右側に[・・・(アクションの表示)]が表示されるのでクリックします。
    その後、[・・・(アクションの表示)]の下に[設定]が表示されるのでクリックします。
    ドキュメントライブラリ名の右側に[・・・(アクションの表示)]が表示されるのでクリックします。 その後、[・・・(アクションの表示)]の下に[設定]が表示されるのでクリック

  2. [Webアドレス]欄に表示されているURLをコピーします。
    後述の設定で必要になるので、ここでコピーしたURLは保管してください。
    [Webアドレス]欄に表示されているURLをコピーします
  3. Microsoft Teams のチームを開き、画面上部中央あたりの[+]をクリックします。
    Microsoft Teams のチームを開き、画面上部中央あたりの[+]をクリック

  4. [タブの追加]画面にて、[ドキュメント ライブラリ]をクリックします。
    [タブの追加]画面にて、[ドキュメント ライブラリ]をクリック

  5. [ドキュメント ライブラリ]画面にて[Sharepoint リンクを使用]をクリックします。
    その後、[Library Url]欄に、本章の項番3でコピーしたURLを貼り付けた後、[移動]をクリックします。
    [Sharepoint リンクを使用]をクリックします。 その後、[Library Url]欄に、本章の項番3でコピーしたURLを貼り付けた後、[移動]をクリック

  6. 同画面下部に[チーム名 (SharePoint Online サイト名)]が表示されるので、クリックし[次へ]をクリックします。
    [チーム名 (SharePoint Online サイト名)]が表示されるので、クリックし[次へ]をクリック

  7. [ドキュメントライブラリ]名が表示されるので、作成したドキュメントライブラリ名をクリックし[次へ]をクリックします。
    そして、[タブ名]欄に利用者が分かりやすい任意の名前を入力し[保存]をクリックします。
    作成したドキュメントライブラリ名をクリックし[次へ]をクリック

  8. 画面が更新され、作成した[ドキュメントライブラリ]がタブに表示されます。
    これで設定が完了です。
    ドキュメントを配置し、想定されている動作になっているか確認してみてください。
    作成した[ドキュメントライブラリ]がタブに表示されます

さいごに・・・

本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事にたどりついて読んでいただいた方は、きっとファイル共有によるセキュリティ リスクや勝手に編集されたくないファイルの共有方法に悩まれている方だと思います。
ぜひ本手順に沿って設定していただき、今までの悩みを解決しちゃってくださいっ

管理者様も利用者様も、両者にとって良いTeamsライフを送ってください

 

-Cloud Security