自分
なぜか、Microsoft Storeアプリが起動しない。 起動してもインストールが実行されない。端末に配布するためにオフラインインストールを実行したい。色々な要望があると思います。私自身、上記理由で困ったことがあったので手順を書き起こそうと思います
端末固有の問題でインストールできない場合、Microsoft Storeアプリのキャッシュ削除で回避できる可能性もあります。キャッシュ削除方法は本記事下部に記載します。
目次
オフラインインストールをするための事前準備
- Microsoft Store for Business の準備
- 多少のPowerShellスキル
(実行と多少の修正が、出来れば問題ありません) - Azure AD テナント (無償版でも可能)
オフラインインストール 実施における注意点
- Azure AD テナント 1つにつき1つのMicrosoft Store for Business テナント
- 別のMicrosoft Store for Businessでダウンロードしたオフラインインストール パッケージを流用することはライセンス規約違反になる可能性大
実施手順の概要
手順はざっくり、3つになります。
そんなにボリュームが大きいわけでは無いので、ぜひ試してみてくださいね。
- Microsoft Store の 事前作業
- オフライン パッケージの入手
- Windows PowerShell を利用したオフライン インストール
手順1:Microsoft Store の事前準備
- 下記リンクより、Azure AD のグローバル管理者アカウントでサインインし、[プライベートストア] タブをクリックします。
Title: Microsoft Store for Business - [プライベート ストアを有効にする] をクリックします。
- 規約に合意するよう求められますので、[同意]にチェックをつけ、[受け入れる] をクリックします。
- [後でやり直してください。要求を処理できませんでした]と出た場合は、画面を更新してみてください。
それでもダメな場合は、5の画面が表示されるか確認してください。表示されれば問題ありません。
表示されない場合は、上記[2~3]を再度実施してください。
- エラー時の画面
- 完了時の画面
- エラー時の画面
- [管理] をクリックして、管理画面を開きます。
- [設定] をクリックして、設定画面を開きます。
- [ショッピング エクスペリエンス] の [オフライン アプリを表示する] を [オン] に変更します。
手順2:オフライン パッケージの入手
本手順では、Microsoft Intuneの[ ポータル サイト ]をオフラインインストールしています。
- [Microsoft Store の検索] の欄に "intune" と入力します。
- 表示された [ポータル サイト] をクリックします。
- [ライセンスの種類] を [オフライン] に変更します。
- [アプリの入手] をクリックします。
- [ご注文いただき、ありがとうございます]というメッセージが表示されるので、[閉じる]をクリックします。
- [アプリの入手] が、[管理] に変更されますので、そちらをクリックします。
- [オフラインで使用するパッケージのダウンロード] で、プラットフォームなどを指定します。
なお、[アーキテクチャ] は、ご利用の環境に合わせ”必ず”ご指定してください。
その他に関しては設定の必要はありません。 - アーキテクチャを指定したら、必要なパッケージをダウンロードします。
なお、[アプリのライセンスを取得する] では、[エンコードされていないライセンス] にチェックをつけ、[ライセンスの生成] をクリックください。また、[必要なフレームワーク] については、すべてダウンロードし、漏れがないようご注意ください。必要なパッケージダウンロード - 取得したパッケージは、後述のインストール作業時にフォルダー パスを指定してインストールする必要があるため、[intune] フォルダーなどを作成し、わかりやすい場所(C:\直下や/ファイルサーバー)に配置してください。
ダウンロードのファイル格納状態
手順3:Windows PowerShell を利用したオフライン インストール
ここで、コマンドが必要になります。
必要に応じて、以下のコマンド例をダウンロードしたパッケージファイルの”保存先パス + 名前”に変更してください。
- インストール予定の端末にサインインし、Windows PowerShell を管理者として実行します。
- 下記コマンドレットを実行し、アプリをインストールします。
C ドライブ直下に [intune] フォルダーを作成した際のコマンド例です。
コマンド例command Add-ProvisionedAppPackage -Online -PackagePath:"C:\intune\Microsoft.CompanyPortal_2021.602.1826.0_neutral___8wekyb3d8bbwe.AppxBundle" -DependencyPackagePath:"C:\intune\Microsoft.NET.Native.Runtime.2.2_2.2.28604.0_x64__8wekyb3d8bbwe.Appx" , "C:\intune\Microsoft.Services.Store.Engagement_10.0.19011.0_x64__8wekyb3d8bbwe.Appx" , "C:\intune\Microsoft.UI.Xaml.2.3_2.32002.13001.0_x64__8wekyb3d8bbwe.Appx" , "C:\intune\Microsoft.VCLibs.140.00_14.0.30035.0_x64__8wekyb3d8bbwe.Appx" -LicensePath:"C:\intune\Microsoft.CompanyPortal_8wekyb3d8bbwe_58a1808e-9398-4976-1a05-fc884e16f609.xml"
- 実行結果が以下のように表示されれば完了です。
Path :
Online : True
RestartNeeded : False - スタートメニューを開いて、アプリケーションが追加されたか確認することも可能です。
まとめ
いかかでしたか? 想像していたより、簡単な手順でオフラインインストールが可能なことが分かったかと思います。
操作イメージがつき、実装へ後押しになれていればうれしいです。
本手順を利用することで、端末固有の問題でMicrosoft Storeが動かない。といった事象を無視しインストールを進めることが可能ですので、ぜひお試しください。
Appendix
Microsoft Store アプリのキャッシュ削除方法
- 事象の発生しているWindows 10 端末 に管理者としてサインインいたします。
- Microsoft Store にMicrosoft アカウントまたは職場のアカウントでサインインしている場合、サインアウトいたします。
- Windowsキー + R キーを押して [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスを開きます。
- 名前欄に [wsreset.exe] と入力し、[OK] を選択します。
空のコマンド プロンプト ウィンドウが開きます。約 10 秒後にこのウィンドウは閉じ、Microsoft Store が自動的に開きます。