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Exchange Online - リソースメールボックス(施設/設備)を作成する

2022年4月11日

自分
閲覧ありがとうございます。ゆっくり よんでいってください

本記事に記載の内容は、
「Exchange Online - リソースメールボックス(施設/設備)を作成する方法」に関する内容となっています。
ぜひ参考にしてください。

本記事内に、よくご要望を頂くリソースメールボックスの設定についても記載していますよっ

 

リソース メールボックスってなに?

リソース メールボックスとは、物理的な場所や施設、設備に対して、メールボックスを割り当てることを指します。
ユーザーメールボックスは人に対して割り当てますが、リソースメールボックスは、物に対して割り当てると考えてください。

ユーザーメールボックスと異なる大きな点は、ライセンス消費が無い!これに尽きると思います。
なお、リソースメールボックスを作成することで、Exchange Onlineの予定表を利用して
場所や施設、設備の予約管理が可能になります。

 

リソース メールボックスの作成方法

作成方法は、Exchange Online 管理センターで作成する方法とPowerShellで作成する方法があります。
本記事では、両方の作成手順を記載します。

Exchange 管理センター で リソースメールボックスを作成する手順

  1. Exchange 管理センター に 管理者権限を持つアカウントでサインインします。

  2. Exchange 管理センター 画面の左側に表示されている[受信者]をクリックします。
    メニューが展開されるので、続いて[リソース]をクリックします。

  3. リソース 画面が表示されるので、[+リソースを追加]をクリックします。
    [+リソースを追加]をクリック
  4. 基本情報を入力する 画面が表示されるので、以下設定を行います。
    設定が完了したら、[次へ]をクリックします。
    • メールまたは代理人を通して管理するリソースの種類を選択します(必須)
      • 会議室:会議室を管理したい場合に指定します。
      • 備品:社用車やプロジェクターなどを管理する場合、こちらを指定します。
    • 名前(必須):任意の分かりやすい名称を入力します。
    • リソースのメール(必須):任意のメールアドレスを指定します。
    • 定員:同時に利用可能な人数を指定します。
    • 場所:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
    • 電話番号:会議室に内線がある場合は内線番号をいれます。
      会議室:会議室を管理したい場合に指定します。 備品:社用車やプロジェクターなどを管理する場合、こちらを指定します。
  5. 基本情報を入力する 画面が継続して表示されるので、以下設定を行います。
    設定が完了したら、[次へ]をクリックします。
    ※全て任意設定なので、不要であれば何も設定せずに[次へ]で問題ありません。
    • 部署:部署名を指定します。
    • 会社:会社名を指定します。
    • アドレス帳ポリシー:アドレス帳ポリシーを作成している場合は指定してください。
    • 番地:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
    • 市区町村:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
    • 都道府県:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
    • 郵便番号:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
    • 国/地域:会議室や社用車が存在している場所を指定します。
      部署:部署名を指定します。 会社:会社名を指定します。
  6. 予約オプション 画面が表示されるので、以下設定を行います。
    設定が完了したら、[次へ]をクリックします。
    ※規定値を変更しなくても利用すること可能です。
    • 定期的な会議を許可する:週に1度実施といった予定を許可するかどうかです。
    • 勤務時間内にのみスケジュールの設定を許可する:勤務時間外の設備利用を許可するかどうかです。
    • 会議出席を自動的に承諾する:設備管理者がいて承認が必要な場合は、本チェックを外します。
    • 以下の範囲外の会議を自動的に辞退する:予約可能な期間や時間を指定し、
                         オーバーする場合には、予約を拒否します。
    • 開催者が返信を必要としている場合は、下にメッセージを入力してください:返信メールの内容になります。
      定期的な会議を許可する:週に1度実施といった予定を許可するかどうかです。 勤務時間内にのみスケジュールの設定を許可する:勤務時間外の設備利用を許可するかどうかです。 会議出席を自動的に承諾する:設備管理者がいて承認が必要な場合は、本チェックを外します。
  7. リソースの確認 画面が表示されます。
    ここまで設定してきた内容が一覧で表示されるので内容を確認し、問題が無ければ[作成]をクリックし完了です。
    設定してきた内容が一覧で表示されるので内容を確認し、問題が無ければ[作成]をクリックし完了

Exchange PowerShell で リソースメールボックスを作成する手順

事前に、Exchange Online v2 モジュールをインストールしておいてください。

  1. PowerShell を起動します。

  2. 以下コマンドをPowerShellで実行します。サインイン画面が表示されるので
    管理者権限を持ったアカウント情報をサインインを行います。
     command
    Connect-ExchangeOnline
    


  3. 以下コマンドをPowerShellで実行します。
    リソースメールボックスが作成されるので、必要に応じて後続の手順を実行してください。
     command
    New-Mailbox -PrimarySmtpAddress <リソースメールボックスのメールアドレス> -DisplayName <リソースメールボックスの表示名> -Room
    


リソースメールボックスを設定した時に、多く頂くご要望を実現する設定

良くご要望を頂く設定を、備忘録的に記載しておきます

リソースメールボックスの予定表を全ユーザーに公開
  • リソースメールボックスの予定表を全ユーザーに公開したい場合に
    以下コマンドをPowerShellで実行します。
     command
    Set-MailboxFolderPermission -Identity "${<リソースメールボックスのメールアドレス>}:\Calendar" -User "Default" -AccessRights Reviewer
    
リソースメールボックスに設定された予定に添付ファイルや本文を削除しない
  • リソースメールボックスに設定された予定に添付ファイルや本文が含まれている場合
    削除せずに、そのまま予定表に登録する場合は、以下コマンドをPowerShellで実行します。
     command
    Set-CalendarProcessing -Identity <リソースメールボックスのメールアドレス> -DeleteAttachments 0 -DeleteComments 0
    


リソースメールボックスに設定された予定の件名に予約者名ではなく予定の件名を表示
  • リソースメールボックスに設定された予定の件名に予約者名を表示させずに
    予定の件名を表示させたい場合は、以下コマンドをPowerShellで実行します。
     command
    Set-CalendarProcessing -Identity <リソースメールボックスのメールアドレス> -DeleteSubject 0 -AddOrganizerToSubject 0
    


 

さいごに・・・

ここまで読んでいただきありがとうございます。

リソースメールボックス使っていないよ という方は、ぜひ本記事を参考に使ってみてください!
現時点では別ソリューションでスケジュール管理されている方も、将来的な統合を目指して
テスト的に利用してみるのも良いと思いますよ。

良くご要望頂く動作要望に関しても、設定方法を記載しているので合わせてご確認くださいっ

 

 

 

 

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