自分
閲覧ありがとうございます。ゆっくり よんでいってください
本記事に記載の内容は、
「 Azure AD Connect サーバー を パスワード同期無しで構築する」手順について解説します。
Azure AD Connectの構築パターンとして、パスワードハッシュ同期やパススルー認証を構成することが多いですが、以下の要望が上がることあるのでそんな時に必要な手順です。
- AD上のパスワードをクラウドに同期させたくない!
- AD上のパスワードが脆弱で同期するのが怖い!
- 他IdPと連携しているため、パスワードを同期する必要がない!
Azure AD Connectをパスワード同期無しで構築する
本章では、Azure AD Connectを パスワード同期無しで構築する手順について画像付きで記載します。
記事公開時点でのバージョンになるので、若干画面構成が変わっているかもしれません。
パスワード同期無し で構築した場合の注意点
- パスワードを同期していないため、新規ユーザーアカウントの場合
Azure AD側でパスワードリセットを実施しないとサインインすることが出来ません。 - ソフトマッチによって、統合されたユーザーアカウントは
Azure ADにて元々設定していたパスワードを利用してサインインをすることが可能です。
パスワード同期無し での構築手順
- まずは、Azure AD Connectのインストールパッケージをダウンロードします。
英語のサイトになりますが、アクセスしてダウンロードするだけなので安心して進めてください。 - ダウンロードした、Azure AD Connectのインストールパッケージをダブルクリックで実行します。
場合によって警告が表示されるので、同意したうえで進めてください。 - [Azure AD Connect へようこそ]画面が表示されるので、 [続行]をクリックして進めます。
- [簡単設定]画面が表示されます。 [カスタマイズ]をクリックしてインストールを進めます。
- [必須コンポーネントのインストール] 画面が表示されます。
自身の環境で別途設定する必要がある項目にチェックを入れ、 [インストール]をクリックします。
※本記事では、何もチェックを入れずに進めています。 - インストールが完了すると、 [ユーザー サインイン]画面が表示されます。
今回は パスワード同期無し で構築するため[構築しない]にチェックをいれて[次へ]をクリックします。 - [Azure AD に接続]画面が表示されるので、全体管理者権限を持ったAzure AD上のユーザーアカウント情報を入力して[次へ]をクリックします。
- [ディレクトリの接続]画面が表示されるので、同期対象とするフォレストが選択されていることを確認して[ディレクトリの追加]をクリックします。
- [AD フォレスト アカウント]画面にて、 始めてAzure AD Connectを構築する場合は
[新しい ADアカウントを作成]を選択して EnterpriseAdmin権限を持つADユーザーアカウント情報を入力し、 [OK]をクリックします。 - 内容に問題が無ければ、 [構成済みディレクトリ]欄にフォレストが追加されるので、 [次へ]をクリックします。
- [Azure AD サインインの構成]画面にて、ユーザー プリンシパル名としたい属性を選択します。
※本記事では、mail属性を指定しています。 - [ドメインとOUのフィルタリング]画面にて、同期対象としたいOUにチェックを入れます。
設定が終わったら[次へ]をクリックします。 - [一意のユーザー識別]画面にて、環境に合わせた設定を行います。
※本記事では、objectGUID属性を指定しています。 - [ユーザーおよびデバイスのフィルタリング]画面にて、環境に合わせて設定を行います。
- [オプション機能]画面にて、パスワード同期が無いため 基本的にチェックを入れずに[次へ]をクリックします。
- [構成の準備完了]画面にて、表示された内容を確認して[インストール]をクリックして完了です。
よくある質問と回答
- Azure AD Connectを構成した時に、パスワード同期無しで構築することは出来ない?
- 本記事に記載の通り、構築することが可能です。
- パスワード同期無しで構築したいが、管理者による設定作業はオンプレミス側のみとしたい。
- 残念ながら、新規ユーザーとして同期させたユーザーアカウントのパスワードリセット及び利用者様への新規パスワードの通知を行う必要が発生します。
- 他IdPで認証制御しているので、パスワード同期を行いたくない。
- 本記事の通り構成していただくことで、問題無くAzure AD側にユーザーアカウントのみ同期することが可能です。
フェデレーションに必要な属性は、事前にAD上のユーザーアカウントに設定してください。
- 本記事の通り構成していただくことで、問題無くAzure AD側にユーザーアカウントのみ同期することが可能です。