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本記事に記載の内容は、
「IntuneとMicrosoft Defender for Endpointを利用したUSBデバイスの利用を制限する」方法をまとめてみます。
参考程度に見てもらえれば嬉しいです。
Intuneライセンスのみで、USBデバイスのインストールを制限する方法は、下記記事にて紹介しています。 本記事に記載の内容は、「Intuneを利用して特定のUSBデバイスのみインストール可能とする」方法について調べてみたのでまとめてみます。 3つのポリシーを構成することで、Intuneライセンスのみで制 ... 続きを見る
2025-Intuneを利用して特定のUSBデバイスのみインストール可能とする
目次
制御に必要な情報 - USBデバイスのハードウェアID または セットアップクラス
一部のみ利用を許可したい場合は、許可したいUSBデバイスの[ハードウェアID] または [セットアップクラス]が必要になります。
ハードウェアIDを調べたいときは、許可したいUSBデバイスをWindows端末に接続し、デバイスマネージャーを開きます。デバイスが表示されているはずなので、プロパティ画面を開いて[詳細]タブの中を開くと[ハードウェア ID]が表示されています。
この情報が必要になるので、控えておいてください。
セットアップクラスは、システム定義された値になるのでMicrosoftが公開しています。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/install/system-defined-device-setup-classes-available-to-vendors
実際にUSBデバイスを制御するポリシーを作成してみる
手順は全部で3つです。
運用を考えたポリシー構成にしているため、3つになりました。
本手順では、リムーバブルストレージ(リムーバブルメディア)を対象にしています。
手順1:アクセスを制御したいデバイスのハードウェアIDを登録
ハードウェアIDは、ポリシーの中で1つ指定することが可能です。
しかし、1つ1つ設定しているときりがないですし、ポリシー数がすごいことになってします。
ポリシー数を抑えるために、[ 再利用可能な設定 ]を利用します。
この設定は、USB利用を制御するためのポリシーに組み込ませることが可能です。
- Microsoft Intune管理センターにある[エンドポイント セキュリティ]を開きます。
管理 の中にある [攻撃面の減少] をクリックします。 - [再利用可能な設定]タブ があるので、クリックします。
- [追加]をクリックして、設定を作成していきます。
- [Configuration settings]画面にて、[+追加]をクリックして[リムーバブル ストレージ]を選択します。
- 事前に控えておいた、ハードウェアIDを入力します。
名前は、任意の物を入れてくださいね。 - 保存を押して、設定が保存出来たら完了です。
実際にUSBデバイスを制御するポリシーを作成しましょう。
手順2:すべてのリムーバブルストレージを対象とした再利用可能な設定を作成
上記手順1の項番1~4までは同一となります。
項番5にて、[PrimaryId]欄に[RemovableMediaDevices]と入力し、任意の名前を付けます。
そのまま保存して、設定が保存出来たら完了です。
なお、RemovableMediaDevices以外の値は下記になります。
- CdRomDevices
- WpdDevices
- PrinterDevices
FIOD2デバイスのみ許可したい場合は、クラスID[745a17a0-74d3-11d0-b6fe-00a0c90f57da]を許可してあげます。
許可する項目は、[Allow installation of devices that match any of these device IDs]です。
手順3:USBデバイスを制御するポリシーを作成する
いよいよ、USBデバイスの利用を制限するポリシーを構成していきます。
- [攻撃面の減少] にある [+追加]をクリックします。
- プロファイルの作成画面になるので、[デバイス コントロール]を選択して進めていきます。
- ポリシー作成画面にて、[デバイス コントロール]欄に設定を入れていきます。
名前は任意の物として、下記のように構成していきます。- 含まれるID:手順2で作成した再利用可能な設定
- 種類:拒否
- オプション:なし
- アクセスマスク:任意
- 除外されるID:手順1で作成した再利用可能な設定
- 含まれるID:手順2で作成した再利用可能な設定
- 画面にしたがってポリシーの保存まで進めて完了です。
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございます。
Microsoft Defender for Endpointが絡んでくることで、ハードルが高くなる構成にはなります。
Intuneライセンスのみで管理する方法とは異なり、細かな利用制限が可能になるので利便性は向上します。
Microsoft Defender for 〇〇〇 を契約しておりWindowsをオンボードしている場合は、ぜひ活用してみてください。